ヒト以外にとっての毒
毒性は、生物種によって大きく異なり、ある生物種にとっては無害でも、別の生物種にとっては猛毒であるものすらある。これを利用して、人体に害の少ない殺虫剤、除草剤が開発されている。たとえば一般的なピレスロイドは哺乳動物に対する毒性より、昆虫に対する毒性が1500倍以上強い。逆に破傷風毒素やストリキニーネは、昆虫より哺乳類に千倍から一万倍毒性が強い。哺乳類であっても、ダイオキシンはモルモットとハムスターで数千倍の毒性の差があり、小動物を用いた動物実験はその点を注意すべきである。
同様に、ヒトと他の動物では毒となるものが異なる。例えば、イヌやネコにとってタマネギ(ネギ類全般があてはまる)に含まれる硫黄化合物は、赤血球を溶解し溶血性貧血を引き起こすため毒となる。また、チョコレートに含まれるテオブロミンやカフェインも、イヌやネコが摂食すれば中毒を起こす。
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